その日から、ボスは変だ。
ボスがいつもと違う。
そんなボスが俺は気になる。
その日、5時限目をサボって俺はボスと屋上にいた。
お互い何も話さずにぼーっと空なんか見上げてた。
あたかっくて壁によかかって座ってると、眠くなってくる。
うとうとと寝そうになっていると
とすん
左肩に重みを感じたんで見ると
「ボス!?」
なんとボスが俺の肩に頭をおいてすやすやと寝ている。
俺はこの状況にパニックっちまったけど、ボスの寝顔を見ていると起こすのがかわいそうだと思って起きるまでこのままにしておくことにした。
それにしても珍しいな〜ボスの寝顔なんて
貴重なボスの寝顔を見ていると、ふとボスの顔って綺麗だと思った。
前々から綺麗だとは思ってたけど、こんなに長く、しかも間近で見ると更に綺麗に見えた。
いつもはとっつきにくい冷たいイメージの無表情だけど、今は穏やかで優しい感じがする。
なんかボスってパーツ一つ一つ取っても綺麗だ。
太陽の光に反射してる真っ黒な髪。
他にも黒い髪をしているやつはいるけど、ボスの髪とは全然違う。
綺麗だとも思えない。
それにボスの髪はとてもやわらかい。
猫毛っていうんだったかな?
まぁ、とりあえずふわふわしてやわらかかった。
血管さえも見えちまうんじゃないかとも思えるような、透けるような白い肌。
日焼けしたとこなんて見たことないけど、日焼け止めでも塗ってんのか?
なわけないよなボスに限って
でも、けがとかするとそんなに白いと跡が目立ったり、残っちまいそうだな。
今は伏せられてるけど、いつもは俺のことをじっと見つめる目。
はたから見ると、黒一色に見える目もよく見ると色素が薄いのか、青にも見える。
ボスが起きるまで、そんな風にボスのことを見続けてた。
ボスが起きたのは、ちょうど6時限目が終ったときだった。
伏せられていた目が少しずつ開いていって、周りをきょろきょろと見回した。
「ボス、おはよう」
笑顔であいさつをすると眠そうな目で俺のことを見ながら
「みつる?」
いつもより舌ったらずのようなしゃべりかたで俺の名を呼んできた。
「俺は寝てたのか?」
肩から重みがなくなっていった。
「肩借りてたみたいだな。悪かった、重かっただろ。」
「いや、そんなことないよ。ヅキとかに比べれば全然軽いよ。」
ボスに肩を貸すのは重くはなかったけど、やっぱり2時間近く肩を貸してた分少し痺れて痛かった。
そろそろHRが始まるっていうのもあるんで「教室に戻ろう」とボスに呼びかけて屋上を後にし、その日は終った。
それからだ、その日からボスは変だ。
ボスがいつもと違う。
そんなボスが俺は気になる。
「充」
休み時間唐突にボスが話しかけてきた。
顔がかなり近い。
「今日時間あるか?連れて行ってほしい所があるんだが。」
「えっ、今日?」
顔が近い,、ボスの顔近い。
「いや、今日はちょっと用が・・・・」
ホントはそんな用なんてものはないけどつらいから。
いつもと違うボスを見てるのはつらいから、嘘ついちまった。
その次の休み時間、ボスがいつもと違うと思ってんのは俺だけじゃないはずだと思って竜平たちにも話してみた。
「普段と変わんねぇーよ。気のせいだろ」と言われてちまった。
そうなのか俺の気のせいなのか。
そうだ、そうだよな。
俺の気のせいだよなと思ってたら「充ちゃん、放課後ちょっと顔貸してくれる?」とヅキが小声で話しかけてきた。
いつもとは違い、まじめな顔に「わかった」とだけ俺も小声で言った。
「ねぇ〜充ちゃん。さっきのことだけど」
放課後、教室に2人きりになるとヅキが話し始めた。
「やっぱあたしもね〜桐山くんはいつもと同じだと思うのよ。ただね〜」
ボスのことを桐山くんなんて呼ぶなと言おうとしたが、話の腰を折るのは嫌だったので黙ってた。
「充ちゃんが桐山くんのこといつもと違って見えるのは・・・・・・」
ニヤニヤとしはじめたヅキに「早く言え」とせかすと
「もぅ〜、せっかちね〜。充ちゃんの桐山くんに対する見方が変わったからでしょう。」
「ボスに対する見方?」
意外な言葉に驚いていた俺に、ヅキはさらににやにやして続けた。
「そう桐山くんに対しての見方。まぁ〜簡単にいうと思い、気持ちの変化よね〜。」
そう言って、見たいドラマの再放送があるとかでとっとっとヅキは帰ってしまった。
ヅキが帰った後も、しばらくは俺は教室に残ってた。
ヅキの言ってた気持ちの変化というのを考えて1つの結論が出た。
その日から、ボスは変だ。
・・・それはボスが変だったわけじゃなかった。
ボスがいつもと違う。
・・・それは俺のボスへの見方、気持ちが変わったからだ。
そんなボスが俺は気になる。
・・・それは俺がボスが好きだから。
俺はボスが好きなんだ。
あとがき
初めてかいたわりに無駄に長い話。
しかも時間かかりすぎ、3、4時間くらい。
なにが言いたいかよくわかんないし、充視点で書いたんだけど。
充がボスを好きになるきっかけと認識をいいたかったんだけど・・・・
もう少し文才があればいいのに。
とりあえず、次も沼桐小説を・・・・
ここまで読んでくれた人ありがとございます。
17.3.17
恋の始まり